ブレイクのきっかけは「大人の科学マガジン」
「大人の科学マガジンvol.17」の表紙。シリーズの読者層は30~40代がメインだが、この号では若い女性の購入者も多かったという
ところが2007年9月、学研の雑誌「大人の科学マガジン」Vol.17が組み立て式の「テルミンmini」を付録とした特集号を発売したところ、初版の5万部が発売から6日間で完売してしまった。
「4~5年前からテルミンを付録にすることを企画して進めてきたのですが、これほどの反響があるとは予想外でした」と、大人の科学マガジンの西村俊之総括編集長も喜びを隠さない。
初版が完売しても騒動はおさまらない。ヤフーオークションでは販売価格2300円にもかかわらず5000円前後の値がついた。雑誌なら増刷すればすぐに販売できるが、付録の製造が追いつかない。07年12月19日時点では2刷目が流通している。最終的には来年春までに「20万部を目標にしています」(同)という。