「一滴も涙出ず」Yahoo!レビューの批判

「Yahoo!映画」のユーザーレビューの平均点は2.13。ネットでの評価が低かった「ゲド戦記」(06年)の2.36を下回っている(07年12月12日現在)
しかし10代から20代前半までの世代には圧倒的な支持を受けている「恋空」も、それ以外の世代の反応は決して良くはない。
30代以上ではそもそも関心がない人が多い。「恋空、見ました?」。J-CASTのスタッフが同僚や知人など約50人に聞いてみたところ、「見た」という人は一人もいなかった。また、実際に映画を見た人の評価もかなり厳しかったりする。
代表的な映画情報サイト「Yahoo!映画」のユーザーレビューのコーナーをのぞくと、最低点の1点をつけている人が目立ち、辛口のコメントが並んでいる。
「普段、『泣ける』と言われている映画では大体泣いてしまうのですが・・恋空に関しては一滴たりとも涙が出ませんでした」
「同じ病気の持ち主としてすごく腹が立つ内容でした。病気に対する知識が少なくて、軽く薄く感じました」
「キーワードは、不幸の羅列、美化、薄っぺら、ウソ、幼稚、etc・・・。観ていて、怒りを通り越して呆れてしまいました」
絶好調の興行成績とのギャップの大きさに驚いてしまうほどなのだ。
「ケータイ小説そのものは否定しませんが、その内容をそのまま映画に持ち込んでしまったのが間違い。状況設定の描写がほとんどなく、人物の描写も浅すぎる。リアリティが全く感じられないんですよね。感動できるかどうかの境目は、人生経験があるかないか。ずばり年齢でしょう。」
と映画ライターの渡まち子さんは指摘する。