今週、あるニュースに驚いた。「ケータイ小説」が2007年の文芸部門のベストセラー・TOP3を独占したという。第1位の「恋空」は上下巻で累計200万部。映画化作品も大ヒットを記録した。
「ブンガク」をケータイで快適に読む方法
やはり今週、ひさしぶりに大学時代の友人と会った。「恋空」の存在すら知らなかった彼は「いまシェークスピアを読んでてさ」なんて恥ずかしそうに言う。文学などとはまるで無縁の男だったのに「近頃、急に興味がでてきた」のだそうだ。
「恋空」もいいけれど、大人はもう少し歯ごたえのあるものを読みたいかもしれない。そんな文学作品がケータイで手軽に快適に読めたら、それはそれで楽しくはなかろうか。今回はそのための方法を実践的に紹介してみたい。
虎古田・純