悲観論と楽観論が相半ばする現状だが…
今日では有機ELテレビに対する懐疑的な見方も少なくない。11型を商品化するのが精一杯の現状。このサイズで20万円では、好事家に一通り行き渡ってお終いだろう。いくら画面が綺麗でも、大型化のロードマップは不鮮明のまま――。
その一方、問題はいずれ解決するとの見方も、夢のテレビが喧伝された当時と変わらず存在する。どちらが正しいのか。未来予測はなんとも難しく、筆者はトレンド予報士の資格を持ってないので軽々な予測は慎みたい。
ただ、有機ELテレビを見た後となっては、これだけは言いたい。あの映像を“徒花”で終わらすのは、あまりに惜しい。残酷ですらある。あと何年かかろうとも、有機EL王国の到来を待望する。
虎古田・純