寒さが厳しくなってきた今日この頃。そろそろ暖房のことを真剣に考える時期がやってきた。そうした中、2006年あたりから注目を浴びているのが「湯たんぽ」だ。デザインや機能に優れたタイプが登場し、20~30代の女性を中心に売り上げを伸ばしている。この冬は、原油高も重なり、さらにブレイクしそうだ。
「デザインがかわいい!」口コミで女性に広がる
ゴム製湯たんぽにかわいいカバーをつけた「湯たんぽツチノコシリーズ」。カバーはフリース素材。最近ではギフトとしても人気とか
湯たんぽといえば、古くは金属性のものが多く使われており、各家庭で重宝されてきた。年配層にとっては、湯たんぽにお湯を注ぐときの「コポコポコポコポ…」という音の響きにノスタルジーを覚える人も多いだろう。だが、その一方で、「湯たんぽ=過去のもの」というイメージが定着し、ここしばらくは使う人も減り、話題にのぼることも少なかった。
ところがこの1、2年、「湯たんぽ」という単語がテレビや雑誌で頻繁に飛び交うようになった。そのきっかけのひとつになったのが、大阪のファッション・雑貨などを取り扱う会社、コラゾンが発売を開始した「湯たんぽツチノコシリーズ」だ。ゴム製の湯たんぽと、カラフルでかわいらしいデザインのカバーをセットにして3000円強の価格で販売。瞬く間に女性を中心に口コミで広がった。
「ヨーロッパでは今でもゴム製の湯たんぽが多く使われており、おしゃれなカバーと一緒に使っています。日本でも受け入れられるのではないかと思って販売を開始したところ予想外の反響をいただきました」(コラゾン広報担当者)