購入者には最大77万円の補助金が交付される
「ジラソーレ」のベース車はイタリアでパトカーとしても活躍している
「ジラソーレ」は07年1月にプレス発表し限定的に販売をしていたが、販売店の整備や量産体制が整ったとして、11月から本格受注を開始した。車両本体価格は260万4000円。2人乗り軽自動車と考えれば高価といえるだろう。しかし、「クリーンエネルギー自動車導入補助金」の対象車両のため、最大77万円の補助金が交付される。
とはいえ、「バッテリーだけでも市場価格で約180万円。また、イタリアの工場でほぼハンドメイドで作っており、輸送費も必要。だから260万円のクルマが1台売れてもほとんど利益は出ない」という。
08年の目標販売台数は1000台だ。
「今は小さな会社ですが、このジラソーレをきっかけに、将来的にはインフラ整備、駐車問題など日本の電気自動車事情を大きく変えていきたい。近い将来としては、エネルギーを自給自足して走行できるソーラーパネルで走れる電気自動車も作りたいと思っています。いつもいろんなアイデアでいっぱいです」
と高岡社長は熱く語る。モータースポーツ業界を知り尽くした人間が、今度は電気自動車の普及に向けて大きく動き出した。