ついにドコモ参戦 ところが…
NTTドコモの「定額データプランHIGH-SPEED」対応のN904i。携帯電話機能とPCネット接続の両立は難しい。
10月には、イーモバに続く第二の波とも言える出来事があった。モバイル界の巨人、NTTドコモがついにデータ定額制に踏み切ったのだ。「定額データプランHIGH-SPEED」の場合、料金は2段階の定額制だが、下り最大3.6Mbpsで月額最大1万1千円超。サービス対応地域は国内人口の7割以上をカバーしており、都市部なら全国的に接続できそうだ。この点はイーモバより圧倒的に優位だ。
ところが、ドコモの定額制には問題も少なくない。まず、動画ストリーミング、FTPやSkype(VoIP)、オンラインゲームなどに未対応。これでは、せっかくの広帯域も生かせず、まるで欠陥ブロードバンドだ。また、定額データプランは単独契約になり、同サービス対応の携帯電話機を買っても、SIMを2枚用意して入れ替えるなどしなければ、携帯の機能一般とパソコン接続の共存はできない(データ通信専用のカードは販売されている)。
虎古田・純