10万円の「うまい棒」、アートの新たな価値創出へ 松山智一の個展「FIRST LAST」とコラボレーション戦略
ニューヨークを拠点に活躍する現代美術家・松山智一が、日本の国民的駄菓子「うまい棒」との異色のコラボレーションを発表した。本企画は、2025年3月8日から麻布台ヒルズ ギャラリーで開催される「松山智一展 FIRST LAST supported by UNIMAT GROUP」のサテライト企画「Tribute + Collaboration」の一環として実施される。
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アート×駄菓子、10万円の「うまい棒」が問いかける価値
松山智一が手掛けた「うまい棒《げんだいびじゅつ味》」は、販売当初10円だった価格の1万倍にあたる10万円で販売される。特別な加工は施されておらず、唯一の違いはその「コンセプト」である。
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「うまい棒」の多様なフレーバーの選択を個性の表現と捉え、それを現代アートの文脈で再解釈。商品にアートの概念を付加することで、社会に「価値とは何か」を問いかける。販売元の株式会社やおきんも、このコンセプトに賛同し、コラボレーションが実現した。
市場において、アートとビジネスの境界が曖昧になりつつある中、本企画は新たな価値創出の試みとして注目されている。松山智一の作品は既に国際的な評価を受けているが、このような形で大衆的な商品と融合することで、アートが持つ影響力を広げる狙いもある。
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「Tribute + Collaboration」が生む新たなクリエイティブの形
本プロジェクトは、松山智一が国内のクリエイターと共同制作する「Tribute + Collaboration」シリーズの第二弾にあたる。第一弾はファッション、音楽、食など異業種のクリエイターと協業し、今回の「うまい棒」のコラボはその延長線上にある。
さらに、第三弾として、東京の玩具メーカー・メディコム・トイが手掛ける「BE@RBRICK」とのコラボレーションも発表された。最新作《Passage Immortalitas》(2024)のイメージをあしらった限定フィギュアで、価格は24,200円(税込)。
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松山智一、大規模個展「FIRST LAST」を開催
本展では、日本未公開の大作15点を含む約40点が展示される。作品は、欧米とアジアの文化が交差する独自のスタイルで知られ、壮大なスケールと鮮やかな色彩が特徴。本展では、グローバル社会のリアリティを描く最新作を体感できる。
また、「Tribute + Collaboration」を通じて、アートが持つ影響力を多様な形で発信することにも注力。本展が日本における松山智一の存在感をさらに高める契機となることが期待される。
展覧会概要
会期: 2025年3月8日(土)~5月11日(日)
会場: 麻布台ヒルズ ギャラリー(東京都港区)
開館時間: 月~木・日 10:00~18:00、金・土・祝前日 10:00~19:00
チケット料金: 一般 2,200円(会期前購入は1,900円)、専門・大学・高校生 1,700円、4歳~中学生 1,100円
公式サイト: https://www.tomokazu-matsuyama-firstlast.jp/