白土三平さん
2021/10/26 15:26
印刷
雑誌「ガロ」創刊、漫画家の白土三平さん死去 「カムイ伝」「忍者武芸帳 影丸伝」
『忍者武芸帳 影丸伝』『カムイ伝』などの作品で一世を風靡した漫画家、白土三平(しらとさんぺい=本名・岡本登)さんが2021年10月8日、死去した。89歳だった。小学館が26日に発表した。
虐げられた人々が主人公となる壮大な歴史劇画で知られ、全共闘世代などにカリスマ的な人気があった。代表作の『カムイ伝』は断続的に40年にわたる長期連載となったが、未完に終わった。有名になってからも時流とは距離を置いて孤高を守り、房総半島で自給自足に近い生活を送っていた。絵本作家の岡本颯子さんは妹。
紙芝居からスタート
1932年、東京生まれ。父の岡本唐貴さんは画家。困窮生活の中で関西や長野など各地を転々とした。白土さんは、少年のころから山仕事や農作業、力仕事で家計を支えた。