山田直稔さん
2019/03/18 15:05
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「オリンピックおじさん」死去 日本不参加のモスクワ五輪で訴えた「平和と友好」
「オリンピックおじさん」として知られる実業家の山田直稔(やまだ・なおとし)さんが2019年3月9日、心不全のため死去した。山田さんの公式ウェブサイト上で訃報が公表された。92歳だった。山田さんは1964年東京五輪から2016年リオデジャネイロ五輪まで夏季五輪14大会連続で現地に出向いて応援を続けていた。2度目となる地元開催の2020年東京五輪の観戦を楽しみにしていたという。
山田さんが初めて会場で五輪を観戦したのは、55年前の東京大会だった。当時、山田さんは都内でワイヤーロープ卸売業を営んでおり、仕事の取引先に五輪関係者がいたことがきっかけとなり、試合会場に足を運んだのが最初だという。68年メキシコシティ五輪から本格的に選手を応援するようになり、以後、日本の「応援団長」として日本代表に声援を送り続けてきた。