ドナルド・キーンさん

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ドナルド・キーンさん死去 日本文学を世界に紹介

   日本文学や日本文化の研究者として国際的に活躍し、文化勲章も受賞した米国コロンビア大名誉教授のドナルド・キーンさんが2019年2月24日、死去した。96歳だった。報道各社が同日報じた。

   安倍公房、三島由紀夫らと深く親交を結び、日本文学を海外に広めることに貢献した。翻訳だけでなく日本語での著作も多かった。

飛び級を繰り返し16歳で大学生に

   1922年、ニューヨーク生まれ。いわゆる神童で、飛び級を繰り返し16歳の誕生日に早くもコロンビア大学文学部に入学した。

   当初はフランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ラテン語とその文学を学んだが、中国人学生と親しくなって中国語の勉強も始める。さらに、たまたま「源氏物語」の英訳を読んで感動、「サイタ、サイタ」という小学校用の国語テキストで日本語を少しずつ覚え、日本人教員の角田柳作氏のもとで日本思想史の授業も受けた。

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