梅原猛さん

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梅原猛さん死去 『隠された十字架』など独自の日本学の根っこに「数学好き」

   『隠された十字架 法隆寺論』『水底の歌 柿本人麿論』などのベストセラーで知られ、文化勲章も受賞した哲学者の梅原猛さんが2019年1月12日、死去した。93歳だった。

   西洋哲学から日本思想、宗教、古代史、文明論まで幅広い分野をカバーし、多数の著作を発表、通説とは異なる独自の解釈で話題を集め、「梅原日本学」と称された。国際日本文化研究センターの設立では政治力を発揮し、学問の異分野交流、国際化にも力を注いだ。「ヤマトタケル」などスーパー歌舞伎の台本も書いており、単なる学者の枠をはるかに超えた多彩な活躍ぶりで際立った。

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