日高六郎さん

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101歳で死去の日高六郎さん、東大女子学生に人気の「カッコいい学者」だった

   社会学者の日高六郎さんが2018年6月7日、老衰のため亡くなった。101歳だった。

   安保闘争など市民運動をリードした人物としてしばしば語られるが、東京大学で教鞭をとった当時は少し違う人物像ものぞかせている。頭脳明晰でありつつ物腰柔らかな人柄は人気を集め、講義には女子学生の受講者も多かったという。

『自由からの逃走』の訳書は124版

   中国・青島で1917年に生まれた。この年の和暦は名前と同じ「六」がつく大正6年。東京帝国大学文学部社会学科を卒業し、戦後の49年に東京大学新聞研究所助教授、60年に同大教授となる。

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