石牟礼道子さん

印刷

石牟礼道子さん死去、90歳 文学で水俣病を告発し続ける

   水俣病をテーマにした作品で知られ、患者の救済にも力を尽くした作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日、パーキンソン病による急性憎悪のため亡くなった。90歳だった。同日、複数のメディアが報じた。

   晩年は病を患い、闘病生活を強いられたが、現地から水俣の「無念の思い」を訴え続けた。誠実な人柄そのままの、魂の奥深くから絞り出したかのような作品は、多くの読者を揺さぶり、各地の反公害運動にも影響を与えた。日本では稀有な「社会性の強い作家」として国際的にも評価が高かった。

『苦界浄土』の第1回大宅壮一ノンフィクション賞を辞退

[続きを読む]