広島県で挑戦し、ユニコーン企業へと飛躍 船の自動航行・エイトノットの奮闘/木村裕人CEOに聞く

提供:広島県

プレジャーボート市場世界一のアメリカに売り込みをかける

――今後の展望をお聞かせください。

木村裕人 現在、「AI CAPTAIN」を実装した船が6隻ありますが、もっと増やしていきたい。さらに大きな目標として、無人でも安全に航行できる技術の完成度を高めたいですね。

 また、これはサキガケプロジェクトの一環ですが、実証実験を重ねつつ、県から国に対して、自律航行技術の有用性を訴えられるような材料を積み重ね、それにより「特区」のような形で無人航行ができないかなど、広島県と協働しながら可能性を探っていきたいと思っています。

 海外にも販路を広げたいです。とくにアメリカは、プレジャーボート市場が世界一大きい国です。自動車には先進運転支援システム(ADAS)がありますが、まずはそれの船版をアメリカに販売していこうと、日本国内のマリンメーカーと協業しながら進めています。

 アメリカではボートの操船に免許がいらず、事故が多いのです。そのため、周辺の船などとの距離を制御する、前方の障害物を検知すると警告音を鳴らす、といった「船版ADSA機能」は注目されるはずです。

 それを足がかりに「AI CAPTAIN」の販売に結びつけられれば、会社としても成長でき、ユニコーンに近づけると考えています。

――ありがとうございました。

◆「イノベーション立県」広島県からユニコーン級企業の創出を
広島県商工労働局 イノベーション推進チーム 地域産業デジタル化推進担当課長・崎本龍司


 エイトノット社は実証実験をきっかけに、拠点を広島にも置き、地元・広島商船高等専門学校出身者を雇用、若者たちと一緒に「課題解決」に関わっていただくなど、プロジェクトを通じて関係を深めてきた企業の1つです。
 これまで広島県は、マツダをはじめとする製造業を中心に発展してきましたが、次の産業の創出を目指し、2011年から「イノベーション立県」を掲げています。18年からは「ひろしまサンドボックス」においてイノベーション活動を行う企業などの実証実験を支援してきました。
 優れた技術の芽を最大限に生かし、それによりさまざまなイノベーションが活発に起こり、高付加価値技術や製品、サービスを生み出す。そして、新たな市場を獲得することで強固な経済基盤を築き、本県の産業を将来にわたって持続的に発展させていきたい。現在、とくに力を入れているのはAI分野です。今後も引き続き、支援を続けていきたいと考えています。
「ひろしまユニコーン10」プロジェクトについて熱く語る広島県・湯崎英彦知事
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