ビッグローブが九州を選んだ理由は
なぜ、いまのタイミングで九州だったのか。
ビッグローブの南氏は取材に、1つは九州にデータセンターができたことだと話す。データセンターには単一の企業で保有しているものと、複数の企業が共同で使用するものがあるが、今回ビッグローブが拠点を新設したのは後者。大規模な商業施設のテナントに入るイメージだ。
しかし、データセンターには複数の事業者が参入する必要があるという。そうした中、九州のインターネット系のコミュニティで、「なんとかして地域外の企業を九州にも呼び込もう」という機運が高まってきていた。こうした動きなどを総合的に踏まえた結果、「今でしょう、と(拠点新設を決めた)」と話した。
現在はまだ参入している事業者が少なく、「様子見のフェーズ」という。もっとも、南氏は、参入企業が少しずつ増えていくことや、イベントなどをきっかけに一気に参入企業が増加する「ブレイクスルー」のフェーズが来るはずだと期待を寄せる。南氏は、ビッグローブが参入することで、「自らブレイクスルーを起こしに行きたい」と明かした。