ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックは、特設サイト「My Health, Myself ― 私の健康のために、私ができること。」内に、骨粗しょう症に関する情報ページを2024年12月19日にオープンした。
「世界骨粗鬆症デー」(10月20日)にあわせ、10月18日に行われたプレスセミナー「今だから知っておきたい骨粗しょう症」の内容を紹介し、骨粗しょう症に役立つ情報を発信している。
骨がスカスカになって、折れやすくなる骨粗しょう症
セミナーでは、九段坂病院・診療部長兼整形外科部長の大谷和之氏が「骨粗しょう症のちょっと怖いお話」と題して、骨粗鬆症の基礎知識や、日常に潜む骨折リスクや治療の現状などを話した。
骨粗しょう症は「骨の量が減って骨組織の微細構造が悪くなり、骨折しやすくなっている状態」を指す。日本での有病率は、男性が約300万人、女性が約980万人で、女性に多い病気という。一度骨密度が減少しても、適切な治療で骨密度を改善できる可能性があるため、早期の治療も重要だ。
骨がスカスカになって、折れやすくなる骨粗しょう症。すると、日常のちょっとした動きでも骨折しやすくなる。浴室、庭、寝室、玄関、階段など、室内で転倒して折れるケースも少なくない。
骨粗しょう症による代表的な骨折は、転倒して手をついた際に起こりやすい「橈骨遠位端骨折(うこつえんいたんこっせつ)」、転倒や転落などによる大腿の付け根の骨折「大腿骨近位部骨折(だいたいこつきんいぶこっせつ)」、最も発生頻度が高いという、尻餅や重い物を持ち上げた際に起こりやすい「椎体骨折(ついたいこっせつ=背骨の圧迫骨折)」の3つだ。
高齢者の場合、骨折から要介護へとつながることも。厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査の概況」によると、要介護になる原因としては、「骨折・転倒」は、認知症、脳卒中に次ぐ三番目。それだけに、骨粗しょう症予防を通じ、将来の要介護リスクを減らしていきたい。