画像編集ツール「Photoshop」などで知られるソフトウェアメーカーのAdobe(アドビ)が2024年12月12日、誰でも簡単にポスターや動画を作成できるデザインツール「Adobe Express」に関するトークセッションを都内で開催した。
ビジネスシーンでの具体的な活用方法を説明した後、同ツールで「新年会のはがき」制作に挑戦するワークショップも行われた。参加者たちは、わずか30分ほどで本格的なデザインを完成させた。
マーケターに求められるクリエイティブ制作と広告展開の迅速化
世界9都市で展開するイノベーションコミュニティ「Venture Café Tokyo」が毎週木曜日に開催しているプログラム「Thursday Gathering」に、今回、アドビが初登壇。トークセッションと体験型ワークショップの2部構成でイベントを実施した。
講師として登壇したのは、「Adobe Express」担当の加納宏徳氏だ。ビジネスのさまざまな場面でイラストや動画などのコンテンツが必要とされている一方で、制作現場が抱えている課題もあると説明。
具体的には、約8割強のマーケターが、クリエイティブ制作と広告展開の迅速化を求められる「圧力」を感じている。その他にも、クリエイターは、業務時間の半分を非クリエイティブな業務に費やしているなどの課題があるという。
こうした課題を解消する手助けとなるツールが、「Adobe Express」だ。トークセッションでは、ビジネスシーンで活用する方法を紹介。加納氏は「基本的にはデザインの経験がなくても、プロが制作したテンプレートで、SNS用の画像や動画、チラシやロゴを簡単に作成できるアプリです」と説明した。