オフィス家具などを製造するオカムラから、人間工学に基づいて好ましい学習姿勢をアシストする、子ども向け学習デスク「mirumio(ミルミオ)」が登場する。
2024年11月18日に都内で製品説明会が行われた。「ミルミオ」は「子どもの成長に合わせて、家具も成長する」をテーマに製品を開発。小学校低学年から高校卒業まで、子どもの成長とともに高さや機能を変えられる特長がある。
製品開発の責任者・眞田弘行さん(執行役員 オフィス環境事業本部 マーケティング本部長)は、開発のきっかけにとして「人生で初めて選ぶ椅子、買う椅子がオカムラの製品だったら、将来を通じてファンになっていただけるのではないか」という思いがあったと話した。
子どもの「猫背」「スマホ首」など姿勢の問題きっかけに
同社によると、近年、大人のみならず、子どもの間でも「猫背」や「ストレートネック(スマホ首)」が増えているという。子どもに悪い姿勢が定着してしまうと、慢性的な腰痛や肩こりの原因や、正常な発育がなされず、身長の伸びが鈍化するなどのリスクなどの問題につながるおそれがある。
そうした背景から、同社がこれまで人間工学に基づいて培ってきたオフィス向けの「机」と「椅子」の知見を生かしながら、子どもの「学習机の在り方」について考え、誕生したのが「ミルミオ」だ。
製品開発企画担当の岩田友香さん(オフィス環境事業本部 マーケティング本部 ワークプレイス製品部)は、今回の開発のテーマに「子どもの成長に合わせて、家具も成長する」を設定したことを紹介した。
昨今の子どもの勉強スタイルが変化していることにふれながら、「ミルミオ」は「机周りにもワゴンやブックエンド、タブレットスタンドなどを配置しました。机周りでは低学年の子でも使えるよう安全性を考慮しました」と話した。
また、子どもの成長にあわせるため、デスクの天板の高さが工具を使わずに簡単に変えられるラチェット方式を使っている。それにより、小学生から高校生まで、長く使ってもらうためにデスクの高さが簡単に調節できる。
岩田さんは「チェアでも足の裏が付き、太ももの裏に空きができ、背もたれが上半身を支えるという好ましい姿勢を維持しやすくなっている」と特徴を説明した。