ヤマハサウンドクロッシング渋谷からイノベーションを
一方、「LAB」は、渋谷の先進的な最新トレンドを取り込み、若者向けのヤマハのブランド発信をねらいとしている。「EXPERIENCE(エクスペリエンス)」エリアでは、楽器やインターネット配信機器なども展示され、試奏も可能。ヤマハの最新技術を「体験」してもらうとことが目的だ。
ほかにも、配信も可能なライブエリア「STAGE(ステージ)」や、最新技術のプレゼンテーションの場となる「STUDIO(スタジオ)」、オリジナルコーヒーやクラフトビールなどを提供する「CAFE(カフェ)」が備えられている。
ヤマハによると、こうした最新の楽器や機材、技術が体験できるほか、LABとLOUNGEや自治体などとのコラボ企画などを通じて、来館者の創造性やアイデアを刺激し、新しい音楽が生み出される場所になることを目指しているという。
同社ブランド戦略本部コーポレート・マーケティング部の吉川剛志部長は、1975年にヤマハの音楽スタジオ「エピキュラス」があったことや、そのあと95年に情報発信の場として「ヤマハエレクトーンシティ渋谷」を運営していたことを振り返り、こう話した。
「『エピキュラス』時代には長渕剛さんや中森明菜さんの傑作が生まれていた。今回、ヤマハサウンドクロッシング渋谷でも偶発的なイノベーションを起こし、アーティストと協創の場としたい」