就活支援サービスを展開するABABAは2024年11月7日、同社が9月から提供するAI面接で「内定判定」を出すサービス「REALME(リアルミー)」を通じて、全国の就活生が集う「共通模試」を開催すると発表した。
それにともない、ラフォーレミュージアム原宿では同日、ABABAの代表取締役CEO・中井達也さんと、元テレビ東京のフリーアナウンサー・森香澄さんが登壇するイベントが行われた。
26年卒の就活生も30人が集まるなか、中井さんがサービスについて説明、森アナは実際に試しながら自身の就活エピソードを語った。
企業の内定を獲得できる可能性(内定判定)を確認
「REALME(リアルミー)」は、スマートフォンで30分程度のAI面接を行うことで、就活生の能力と、志望する企業の最終候補まで進んだ就活生を比較することで、企業の内定を獲得できる可能性(内定判定)を確認できるサービスだ。
「REALME」では、新卒採用において重要視される35の項目をもとに、14の能力として点数化する。14の能力は、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「関係性構築力」などがある(画像参照)。
こうした分析によって、自分の能力を客観視できる。また、ほかの就活生と比較することで、自分らしさや自分の強みについて理解を深めることができる。
中井さんは、これまでABABAが最終面接を経験した学生へのスカウト型就職支援サービスを展開してきたことを説明したうえで、「REALME」の仕組みについて、
「企業の採用要件についてはこれまでの事業で培ったビッグデータを利用しており、AIとの面談で自身の能力を定量化できるようになっている」
と説明した。
森アナがエール「自分は受かるんだというポジティブな気持ちで面接を」
イベントでは、中井さんの説明に続き、森アナが登壇して「REALME」を体験した。
森アナは就活中、全国いくつものアナウンサーの選考に参加したことを思い出しながら、当時の気持ちで「AI面接」を受けた。その結果、アナウンサー職で「フジテレビ」の内定判定は「B」、「テレビ東京」の内定判定は「A+」という結果が出た。
この結果について、森アナは困惑しながら、「やはり受かるべくして、テレビ東京に受かったということでしょうか?」と中井さんに逆質問。
これに中井さんは、「REALME」の結果をもとに、森アナの長所に「失敗を恐れない挑戦心」や「自己表現のうまさ」などを挙げ、一方「組織マネジメント」や「単調な作業の継続」といった短所があることを指摘した。
そのうえで中井さんは、ABABAが持つ内定者と企業のビッグデータから、テレビ局によって判定が異なったことについて、「フジテレビでは『組織マネジメント力』を重要視されていて、かたやテレビ東京では『大きな裁量に挑戦するチャレンジ精神』を高く評価しているため」と話すと、森アナも納得の様子だった。
最後に、会場に集まった就活生に森アナは、就活に大切なこととして「自分に自信を持つこと」だと強調し、エールを送った。
「部屋に入った印象や自己紹介の話し方に自分への自信は表れます。『自分は受かるんだ』というポジティブな気持ちをもって面接に臨んでほしい」
この日、ABABAは「REALME」を通して参加できる招待制の就活EXPOを12月5日と6日に開催ことを発表。NTTドコモや住友商事、JR東日本や西日本といった大企業が、選考直結型の限定説明会を行う。