大阪IR(統合型リゾート)は未来の観光経済を切り拓くか 東南アジア・中東のIR開発とともに注目

提供:Nichicasi

東南アジア・中東のIR市場の状況は

   東南アジアのIR(統合型リゾート)市場は、2000年代に入り、急速な成長を遂げている。シンガポールは2010年にIRを導入し、マリーナベイ・サンズとリゾート・ワールド・セントーサという2つの大規模IRが成功を収めている。

   フィリピンでは、マニラ湾岸地域を中心に複数のIR施設がすでに稼働していて、エンターテインメント・シティと呼ばれるエリアが形成されている。「ソレア・リゾート&カジノ」、「シティ・オブ・ドリームズ・マニラ」、「オカダ マニラ」、「リゾーツ・ワールド・マニラ」などの大規模IR施設が、国際的な観光客に注目され、アジアのカジノ市場における重要なポジションを確立しつつある。

   また、東南アジアで経済規模が大きい国の一つであるタイでも、2024年3月にタイ下院が、カジノ併設を認める議会の委員会報告を支持し、カジノ合法化への一歩を踏み出したことは記憶に新しいだろう。

   中東地域では、アラブ首長国連邦(UAE)のラアス・アル・ハイマ首長国で、2027年1月に中東初のカジノを含むウィン・リゾートによる39億ドル規模の高級リゾート施設が開業予定だ。このプロジェクトはUAEの経済多角化戦略の一環で、観光産業の発展を目指している。

   他の中東諸国もUAEのIRプロジェクトの成功を注視しつつ、自国の文化的・宗教的背景を考慮しながらIR導入の可能性を探っている。

姉妹サイト