介護について親子で話し合った経験は2割程度 話し合うと「家族の絆」や「親孝行」...ポジティブなイメージ高まる

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介護は「知識を持った『誰か』に相談するなど、人を頼ることが肝心」

   子世代で就業している人(公務員・会社員・自営業・自由業を選択した629人)には、「親が要介護になったと仮定して不安を感じること」を聞いた。すると、1位は「介護を行う家族の精神面」が55.6%、「介護を行う家族の体力面」が51.0%、「仕事を調整しないといけない」が50.1%だった。

   また、親が要介護となったときに望むサポートについて質問し、就業者と専業主婦・主夫で回答を比較した。その結果、「デイケアなど短時間でも依頼できるサービス」は就業者57.6%、専業主婦・主夫75.4%。「行政の支援」は就業者54.8%、専業主婦・主夫69.4%となっている。

   調査元は「就業者は専業主婦・主夫に比べ外部サポートに頼らない・頼りたくない傾向」を指摘する。

   さらに、親世代と子世代の就業者に、「子どもは親の暮らしをサポートすべきだと思うか」と質問すると、「そう思う」と答えた親世代は45.0%、働く子世代は67.1%という結果も出ている。

   今回の調査について、NPO法人「となりのかいご」代表理事・川内潤氏は、

「働きながら介護するにはどうすればいいのか。一つは何でもやってあげるという介護の思い込みをリセットし、自身だけで解決は難しいということを認識し直すことです」「実は自身で介護をすると、何が最適な関わり方なのかを考えずに、想像でやってしまっていることが多いのです。親に介護が必要だと感じたら、知識を持った『誰か』に相談するなど、人を頼ることが肝心です」

とアドバイスを寄せている。

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