WEBマーケティングのビズヒッツ(本社:三重県鈴鹿市)は2024年7月10日に、「140人に聞いた エントリーシートの書き方で困った項目7選」を発表した。
4位は「学生時代に頑張ったこと」
調査によると、7位は「挫折・苦労体験」(6人)だった。挫折や苦労を経験したあとの気持ちのもちようや、リカバリー方法を知るための質問だが、「あまり挫折を経験していない」と困った人が多かったようだ。
回答者の声では、「今までの人生で苦労したことがなかったので(21歳 男性)」、「受験に失敗したわけでもなく、今まで挫折だと感じる経験が少なかったから。インパクトのないエピソードしかなかったから(21歳 女性)」などがあった。
6位は「趣味・特技」(13人)だった。人柄をアピールできたり会話のきっかけになったりする項目だが、「趣味も特技もない」という人が多いようだ。
回答者の声では、「あまり趣味や特技がなかったので。また面接で印象が良さそうなものは何かを考えるのに苦労しました(21歳 女性)」、「継続してきた趣味や人に自慢できるような特技が思い浮かばなかったから(23歳 男性)」などが上がっている。
5位は「短所・弱み」(15人)だった。「自分のマイナスな面を話すと印象が悪くなりそうだと思ったから(21歳 女性)」、「正直に書きすぎるとマイナスイメージになるし、『短所を克服してみせる』といった意気込みに寄りすぎると問われている内容とズレるから(22歳 男性)」という声が上がっている。
ビズヒッツによると、「企業が短所を聞くのは「短所を改善しようとしているか」「企業の風土と合わない短所かどうか」を確認するため」だという。
4位は「学生時代に頑張ったこと」(19人)だった。回答者の声では「他の人に比べると、誇れるようなエピソードが少なかったため(21歳 男性)」、「大学の研究がひとりで行うものだったので、人に話しても共感を得づらいエピソードしかなかったから(21歳 女性)」など。
ビズヒッツでは、「ガクチカは努力の方法やモチベーションのあり方が、企業にフィットしているかをはかるための質問です。そのため華々しいエピソードがなくても『困難・課題への取り組み方』を伝えられればOK」としている。
「志望動機を書くための企業研究」に時間をとられる負担が...
3位は「長所・強み」(20人)だった。回答者からは「エピソードを踏まえて話す必要があったため、わかりやすいエピソードを考えるのに苦労した(21歳 女性)」、「自分を客観的に評価するのは難しいから(21歳 男性)」などの声が。
同社では、長所・強みという質問は、入社後の活躍イメージを見るための質問だとしている。
2位は「自己PR」(29人)だった。企業の求めている人材像に寄せてアピールするためには、企業ごとに内容を書き替える必要があることも困った理由だろう。
回答者の声では「他の人との差別化が難しかった。また決まった文字数で伝えたいことを書くのにも苦労した(21歳 女性)」、「自分の特徴や長所を言葉にするのが難しかった。また『自己PR』はどの企業もあるが、字数はそれぞれ異なるので大変だった(21歳 男性)」などが上がった。
1位は「志望動機」(42人)だった。回答者の声では
「大本命の会社以外は特別な志望理由がなかったので苦労しました(21歳 女性)」
「会社ごとに作成するので労力がかかるから(22歳 男性)」
「自分のことを語るのは簡単ですが、志望動機は会社のことをよく知る必要があり大変でした(22歳 女性)」
などが上がっている。
同社では「志望動機を書くための企業研究」に時間をとられる負担もあり、あまり志望度が高くなかったりやりたい仕事が定まっていなかったりすると、ますます苦労することがあることを指摘している。
なお、この調査は就活時にエントリーシートを作成した経験がある人140人を対象に、2022年12月18日~2023年1月5日までの間、インターネットアンケートを行ったもの。有効回答の140人の内訳は女性が87人、男性が53人だった。