「大学1、2年生のキャリア形成」採用担当者の意識は? 学生との接点つくり「必要性感じる」76%

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   ベネッセホールディングスとパーソルキャリアの合同会社ベネッセ i-キャリア(東京・新宿区)は2024年7月19日に、「大学1,2年生向けのキャリア形成に関する企業担当者の意識・実態調査」の結果を発表した。

理由は「学生に自社認知度を高めたい」

   22年6月に、文科省など3省合意による「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」の改正が行われ、大学生等のキャリア形成支援に関する取り組みが、実施期間5日間未満の「オープンカンパニー(タイプ1)」「キャリア教育(タイプ2)」、実施期間5日間以上の「汎用的能力・専門活用型インターンシップ(タイプ3)」「高度専門型インターンシップ(タイプ4)」の4つに類型化された。

   大学1,2年生向けの取り組みについては、タイプ1、タイプ2に含まれるため、今回の調査においてはこの2つのタイプに焦点を充て、学生を受け入れる企業側がどのような意識を持ち、行動しているかについて調査を行った。

   調査では、企業の中で大学生の新卒採用担当者、及び同業務に従事する現場担当者を対象に、キャリア形成に関わる施策を通じた「大学1,2年生との接点づくり」の必要性について聞いたところ、「必要性を大いに感じる」(36.4%)と「必要性をやや感じる」(39.7%)の回答合計76.1%だった。

   理由については、「就活本番期前に大学生の自社認知度を高めたい」(68.4%)が1位、次いで「就活本番期前に大学生の自業界認知度を高めたい」(55.7%)、「自社にフィットする人材を早期に見つけたい」(51.9%)の順となった。

   一方で、必要性を感じない理由として、「対応できるリソースが足りない」「接点を持ち続けることが難しい」など採用側のリソース不足、「接点を持っても考え方が変わる」「就活の方向性が見えていない学生が多い」などが上がった。

(ベネッセ i-キャリアの作成)
(ベネッセ i-キャリアの作成)

   回答者が所属する企業での大学1,2年生向けの施策実施(予定)有無については、「実施している」「実施を予定している」「実施を検討している」の合計が、「タイプ1:オープンカンパニー」では57.7%、「タイプ2:キャリア教育」では53.2%となり、それぞれ半数を超える結果となった。

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(ベネッセ i-キャリアの作成)

   具体的な実施(予定)施策内容については、「タイプ1:オープンカンパニー」は1位「会社説明会」(83.0%)、2位「職場見学」(70.8%)、「タイプ2:キャリア教育」は1位「学生の自己分析をサポートするイベントやセミナー」(36.4%)、2位「就活のhow toやTipsを指南するイベントやセミナー」(35.6%)となった。

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