人材派遣業やコンサルティング業を行うR&G(埼玉県さいたま市)は2024年7月8日、社会人の男女500人を対象にした「仕事を覚えるための工夫に関する意識調査」の結果を発表した。
「なかなか仕事を覚えられない」と感じる81.2%
調査でははじめに、「なかなか仕事を覚えられない」と感じることはあるかと質問した。結果は、「頻繁にある」が22.8%、「たまにある」は58.4%となり、合わせて81.2%に達した。「あまりない」は15.4%、「全くない」は3.4%となった。
続いて、「仕事を覚えられない原因」を聞いた。1位は「覚えることが多い」で119人。次いで、2位は「仕事への興味が薄い」が84人、3位は「仕事が難しい・複雑」が71人、4位は「仕事に慣れていない」が62人、5位は「加齢のせい」が39人と続いた。
その理由について、以下のコメントが上がっている。
<1位 覚えることが多い>
・覚えることが多すぎる(20代 男性 介護用品の卸業者)
・仕事内容や進め方・マニュアルが頻繁に変わるため、せっかく覚えたものも新しく覚え直す必要があるため(30代 女性 オンライン配信サービスの販売営業アシスタント)
・日々忙しすぎて、振り返る時間がない。新しく覚えるべきことが積み重なっていき、追いつかない(40代 女性 デイサービスの介護職)
<2位 仕事への興味が薄い>
・今の仕事にあまり興味がないので、最低限しか覚えようと思わないです(20代 女性 飲食店のキッチン)
・車とか重機に興味がないので、なかなか理解できないし覚えられない(30代 女性 重機関係の事務)
・「興味がないこと」「業務上の必要性を感じないこと」については、極端に学習効率が落ちる(40代 男性 フリーライター)
<3位 仕事が難しい・複雑>
・そもそもの仕組みが複雑(20代 女性 アパレル関係の事務)
・難しい技術用語がたくさんある(30代 女性 製造業の通訳)
・建築や電気など、専門的な知識が必要になる(40代 男性 小売の店舗設備管理)
<4位 仕事に慣れていない>
・未経験からのスタートで、不慣れなことが多いため(30代 女性 ゴルフのキャディ)
・あまり経験のない仕事だと、少し難しい場合がある(50代以上 男性 メーカーの営業・マーケティング)
<5位 加齢のせい>
・年齢的に、記憶力の衰えを感じています(40代 女性 フリーランスのデザイナー)
・年齢のせいかなと感じます。20代のころと違い、最近では新しいことを覚えるのに苦労するからです(40代 男性 看護師)
仕事を覚えるための工夫 3位「質問する」、2位「繰り返す/復習」、1位は?
調査では続いて、「仕事を覚えるための工夫」について質問すると、1位は「メモする」(275人)、2位は「繰り返す/復習する」(128人)、3位は「わからないことは質問」(72人)となった。
1位の「メモする」では、「できるだけ手帳などに書いたり、スマホでスクショを撮ったりしている(20代 男性 板金・塗装)」「教わったことをノートにまとめる(40代 女性 製造業の技術職)」などの声が寄せられた。
2位の「繰り返す/復習する」では、「退勤後に、覚えたことを復習する(20代 女性 保育士)」「とにかく反芻すること。「書いて覚える」「復習して覚える」など(30代 女性 フリーランスのデザイナー)」といったコメントが上がった。
3位の「わからないことは質問」では、「わからないことは何でも聞く(20代 男性 精神保健福祉士)」「わからないことをわかったふりしてスルーしないこと。徹底的に聞きまくる(50代以上 男性 メーカーの営業・マーケティング)」といった意見が集まった。
この調査は2024年6月20日~26日、インターネットによる任意回答で、有効回答数500人を集めた。有効回答の内訳は女性324人で男性176人。回答者の年代は10代が0.6%、20代が18.6%、30代が39.2%、40代が25.0%、50代以上が16.6%となった。