経営・組織コンサルティングや従業員向け研修を展開する識学は2024年6月4日、「マウンティング上司に関する調査」の結果を発表した。
「意見しても時間と労力の無駄」や「意見すれば理屈的に論破してくる」の声
<職場の「マウンティング上司」の行動とは 3位「過去の苦労話」、2位「仕事が出来ること自慢」、1位は?>の続きです。
この調査では、会社内において上司という立場を利用して、必要以上に部下へプレッシャーを与えて、自らがより優位に立ちたいとする「マウンティング上司」の存在や実情についてアンケートをとった。
調査では続いて、「あなたは『マウンティング上司』とどのようにコミュニケーションをとることが多いですか」と聞いた。すると、「無視するようにしている」が36.3%と最も多かった。次いで、30.7%は「意見せず従う」、26.0%は「時々意見するようにしている」と回答した。
以下のような理由が寄せられている。
「無視するようにしている」人の意見
・意見しても時間と労力の無駄で、周囲は自分を支持してくれているから。(51歳男性)
・意見すれば理屈的に論破してくるので、適度に無視しています。(33歳女性)
「意見せず従う」人の意見
・反発していたら無視されて仕事にならなくなったから。(34歳女性)
・役職がかなり上の人で、論破することもめんどくさいので、嫌々従っている。(49歳男性)
「都度/時々意見する」人の意見
・一度噛みついた(意見した)人には意外とおとなしいから。(54歳男性)
・自分はもちろん、他の人にも迷惑が掛かるので。(46歳男性)
さらに、上記のような対応をとった際の相手の反応については、以下のような意見があがった。
「意見された」場合の相手の反応
・しょんぼりするような顔をする。(38歳男性)
・ある程度は話しあいに応じてくれる。(25歳女性)
・一瞬ひるんで、話題をかえたり、愛想笑いをしている。(52歳女性)
「無視した」場合の相手の反応
・他の社員に話しかけている。(32歳男性)
・言ったからな!という態度でいる。(52歳女性)
・話したいことが終わったら満足したみたいで静かになる。(46歳女性)
なお、この調査は2024年5月14日~5月15日に、20歳~59歳の会社員2323人を対象として、インターネット調査を行った。