学情は2024年6月25日に、28歳以上のビジネスパーソンを対象に「30歳前後での転職活動」に関して調査結果を発表し、その結果を発表した。
希望の年収 最多は「501万円~600万円」
この調査は、転職を通じてキャリアを形成するために、複数回転職を経験する働き手も増加の傾向にあるなか、キャリアの方向性を決めていく30歳前後での転職の意識を調査したものだ。
調査でははじめに、「転職で重視すること」を質問した。その結果、「給与・年収アップ」が65.3%で最多。次いで、「仕事のやりがい」が44.9%、「仕事内容」が42.9%、「残業の削減・休日の確保」が32.7%、「勤務地」が22.4%で続いた。
アンケートのコメントには、
「年収を上げることで、生活を充実させたい」
「年収を上げて、さらなるスキルアップのための自己投資をしたい」
「キャリアの充実を図るためには、30代になるタイミングで、戦略を考える仕事に挑戦する必要があると思う」
との声が寄せられた。
つぎに、「希望する年収」を聞くと、「501万円~600万円」が30.6%で最多に。次いで、「601万円~700万円」が26.5%、「401万円~500万円」が14.3%、「1001万円以上」が12.2%、「701万円~800万円」が10.2%という結果になった。
現在の年収と理想の年収を比較すると、現在の年収よりも数十万円~100万円程度、年収を上げたいと考える人が多いことがわかった。
また、「転職において、許容できる年収イメージ」を質問すると、「理想の企業・職種であっても年収は上げたい」が34.7%で最多。「理想の企業・職種であっても年収はやや上げたい」24.5%を合わせると、約6割が「理想の企業・職種であっても年収アップを希望」している。
コメントでは、
「これまでの経験や自身のスキルが評価される環境に転職をしたい」
「最低でも現状維持、できれば現在よりも年収を上げたい」
「年収アップのために転職をするので、50万円~100万円は年収を上げたい」
との声が寄せられている。
一方で、「理想の企業・職種であれば現在と同額で構わない」は24.5%、「理想の企業・職種であれば年収が(やや)下がっても構わない」は16.3%となった。
「下がっても構わない」としたビジネスパーソンからの声としては、
「現在働いている業界の給与水準が高いので、一定の年収ダウンは想定している」
「営業職からバックオフィスに転職したいので、今回の転職では年収アップを期待していない」
というものがあった。
なお、この調査は2024年4月30日~5月16日、28歳以上の社会人(年収400万円以上のビジネスパーソン)を対象に49人の回答を得た。調査方法はインターネットでのアンケート。