トップ30以内で順位を上げた企業は?
トップ30に入った企業の順位変動を見てみると、「イオン」が前回の40位から27位へと順位を伸ばしている。
グループのパート社員約40万人に対して7%の賃上げを行うと発表するなど、2年連続で高水準の賃上げに踏み切ったほか、業績も好調なことが影響していると考えられるようだ。
また、商社でトップ30に入ったのは3社。「三菱商事」(前回16位→15位)、「伊藤忠商事」(前回23位→16位)、「三井物産」(前回31位→28位)は、いずれも順位を伸ばす結果となった。
「伊藤忠商事」では男性の育児休業の取得必須化、「三井物産」では転勤可否を選べる人事制度の導入といった柔軟なはたらき方への取り組みが注目されている。
doda編集長の桜井貴史氏は解説の中で、
「社名変更などで話題の企業や、賃上げ・はたらき方に関する取り組みを発表した企業も順位を上げました。物価高を受け給与・待遇への評価や、企業による社員の多様なキャリア形成に向けたはたらき方への取り組みも、今回の結果に影響を及ぼしているのかもしれません」
とコメントしている。