新卒就活サイトを運営するマイナビは2024年4月5日に、2025年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象にした「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(3月)」の結果を発表した。
内々定保有者のうち、就活を継続する学生は59.0% 前年から11.1ポイント減
調査によると、2025年新卒の3月時点での内々定率は、47.4%で前年比17.4ポイントの増加。内々定保有者のうち、活動を継続する学生は59.0%という回答になった。これは、前年から11.1ポイントの減少だ。
続いて、職種別コースへの応募について聞いたところ、「志望職種が決まっており、仕事内容も理解できたので応募しやすかった」が最多で45.5%となった。「志望職種が決まっているが、仕事内容の理解が難しく、応募しづらかった」の6.9%と合わせると、5割以上が「志望職種が決まっている」という回答だ。2番目に多かったのは「職種別コースに応募するつもりはない・関心がない」で17.6%となった
職種別コースについて、「志望職種が決まっており、仕事内容も理解できたので応募しやすかった」人の理由を聞くと、「ミスマッチの心配がなく安心」、「面接時に、より明確に自分の今後のプランを表現しやすい」とのコメントが寄せられたという。
一方で、「職種別コースに応募するつもりはない・関心がない」人の理由では、「自分の適性を理解しきれていないため、評価して頂いて決めていただいた方がいい」や、「様々な仕事を体験し転職時に向けてスキルを身に着けたい」という声があがったという。
就職活動で、対話形式の生成系AI「使ったことがある」は35.2% 前年から16.8ポイント増
「対話形式で生成系AIが質問に答えるサービス(「ChatGPT」等)」の利用経験も聞いた。
その結果、「使ったことがある(就職活動の場面、就職活動以外の場面ともに)」は30.3%、「使ったことがある(就職活動の場面のみ)」は4.9%、「使ったことがある(就職活動以外の場面のみ)」は24.5%。以上を合計すると、59.7%。これは、前年から20.5ポイント増だ。
とくに、就職活動で「使ったことがある」人は35.2%となり、前年から16.8ポイント増。調査元は「生成系AIの利用が一般的になるにつれ、就職活動時の利用も広がっていることがわかった」と指摘している。
この調査は2024年3月25日~31日、マイナビ2025の会員に対してウェブアンケートをおこなった。対象は、2025年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生。有効回答数は2963名(文系男子586名 文系女子1,355名 理系男子441名 理系女子581名)。