学情は2024年3月14日、企業・団体の人事担当者を対象に、「新入社員の仕事観」に関して調査し、その結果を発表した。
Z世代の採用や新入社員の受け入れ 「価値観の変化を感じる」64.2%
「Z世代の採用や新入社員の受け入れにおいて、価値観の変化を感じることはあるか」聞くと、価値観の変化を「感じることがある」と回答した人事担当者は、24.7%という結果になった。「どちらかと言えば感じることがある」39.5%を合わせると、64.2%ということになる。
なお、「どちらとも言えない」26.5%、「どちらかと言えば感じることはない」3.6%、「感じることはない」5.7%だった。
寄せられたコメントには、
「成果や成長を意識する若手が増えていると思う」
「若手のうちから活躍したいという意欲が高い」
「自身のキャリア形成への関心が高い」
「自身の仕事が、どのように社会に役立つかを重視する人が増えたと思う」
「企業理念について質問されることが増えた」
「『今の自分の気持ち』を大切にしたいと考える若手が増えている」
といった声が上がったという。
新入社員の受け入れ方法や人事制度 「変更した」20.5%、「変更を検討」37.5%
また、「価値観の変化や『キャリアの自律』への関心の高まりを受け、新入社員の受け入れ方法や人事制度を変更したか」(n=395)との質問には、「変更した」は20.5%。「変更はしていないが、変更を検討している」が37.5%、「変更は検討していない」が42.0%という結果だった。
そして、「新入社員の受け入れ方法や人事制度について、変更したこと・変更を検討していること」(n=229)について聞くと、最多は60.7%で「研修制度」。次いで、「配属方法」39.3%、「給与体系」35.4%、「評価制度」34.9%、「働き方に関する制度」34.5%、「上司と部下のコミュニケーション方法」32.8%と続いた。
寄せられたコメントには、
「能力や成果に応じて、昇進・昇給しやすい制度に変更した」
「配属にあたり、本人の希望やキャリアプランを確認するフローを設けた」
「社内のキャリアコンサルタントとの面談の機会を設けている」
「座学研修から、体験型研修に、研修プログラムを見直した」
「受け入れ側の意識のアップデートを行っている」
などの声が寄せられたという。
なお、調査は2024年2月22日~3月1日、ウェブ上で行われ、企業・団体の人事担当者を対象とした。有効回答数は617社。