地方創生の事業などを行うGAROOは2024年2月27日に、全国の20代~60代の男女を対象に、「国内旅行の選び方」に関する調査の結果を発表した。
それによると、有名な観光地でなく地方やローカルな場所を選んだ旅行者は46.3%。その目的は「自然にふれたかった(56.7%)」、「目当ての場所があった(45.0%)」、「目当ての食べ物があった(35.9%)」という結果になった。
田舎への旅行のよさとして、「時間がゆっくり流れる感じがしてリフレッシュできた」、「周りが自然に囲まれてのどかで朝の散歩も気持ちよかった」などの声が上がっている。
国内の旅行先を選ぶ際に重要視することは?
この調査は2024年2月15日から16日までの間、全国の20代から60代の1017人を対象に、リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査を行ったもの。
はじめに、国内旅行にかける費用を聞くと(図1)、1万円以上3万円未満が32.2%、3万円以上6万円未満が38.2%でボリュームゾーンとなった。
また、国内の旅行先を選ぶ際に重要視すること(図1)を聞くと、トップは「ゆっくりくつろぐことができる」が58.4%、「温泉や特定の娯楽施設がある」が41.5%、「景色や景観が良い」は39.8%が上位を占めた。
続いて、有名な観光地ではなくあえて田舎(地方やローカルな場所)を選んで旅行したことがありますか(図2)と聞いた。結果は「はい」は46.3%、「いいえ」は53.7%。
「はい」と答えた人にその理由(図2)を質問すると、「自然に触れたかった」が56.7%、「目当ての場所があった」が45.0%、「目当ての食べ物があった」が35.9%となった。ほかには「デジタルデトックス」のためが10.6%という回答もあった。
さらに、「はい」と答えた人に「田舎の旅行」は楽しかったか質問(図3)。「とても楽しかった」は51.0%、「まあまあ楽しかった」が45.2%でおよそ9割の人が満足しているようだ。
以下のような声が寄せられている。
・時間がゆっくり流れる感じがしてリフレッシュできた(20代/女性/会社員)
・田舎で道に迷って地元の人に聞いた。触れ合いが楽しかったです(40代/男性/会社員)
・山菜を使った素朴な料理が味わえた(60代/男性/会社員)
「田舎旅行」「体験活動」への興味 64.0%が肯定的
回答者全員に「田舎の旅行」のよさを聞くと(図4)、「地元の食材を食べることができる(44.2%)」の回答が最多で、次いで「自然豊かな環境(43.8%)」、「混雑していない(36.5%)」と続いた。
GAROOでは「その地域でしかとれない食材やその土地で有名な食材を使った料理を食べられることが田舎旅行の良さと考える方が最も多い結果となりました。また、有名な観光地ほど混雑していないことも良さと捉えられているようです」とコメントしている。
また、「地域に特化した観光プランがあったら、『田舎旅行』や『体験』へ行ってみたいと思いますか?」と聞くと、64.0%(とてもそう思う:18.7%、そう思う:45.3%)が肯定的。
その理由は「地元産品を食べたいから(47.2%)」と回答した人が最も多かった。次いで、「面白そうだから(42.9%)」、「その地域のことを良く知ることができるから(29.0%)」という結果になった。
「旅行先はゆっくりくつろぐことができるかどうか、温泉などの娯楽施設があるかを重視」
この調査結果に対してGAROOでは、以下のように説明している。
「年に1回程度国内旅行をしている方が多く、旅行先はゆっくりくつろぐことができるかどうか、温泉などの娯楽施設があるかなどを重視しているようです。また、多くの方が、田舎旅行は『地元の食材を食べることができる』、『自然豊かな環境』といった良さを感じており、地域に特化した観光プランがあったら『田舎旅行』や『体験』に行ってみたいと思う方が多いようです」