スキル取得に応えるための研修や学習の機会の充実を
つづいて、若手社員のうちに、必ず得たいスキルはあるか聞いた。
その結果、「どちらかといえばある」が47.0%、「ある」が37.0%。「どちらかといえばない」が10.1%、「ない」が5.9%となった。約8割以上(84.0%)がスキルの習得に関心がある結果だ。
また、「入社3年以内に必ず習得したいスキルとして、当てはまるものを2つ選択してください」と質問したところ、1位は「専門スキル(営業、経理、IT等)」で47.9%。
次いで、「社会人基礎力(ビジネスマナーや目標達成、タイムマネジメントスキルなど)」が45.4%、「コミュニケーションスキル」が41.2%、「マネジメントスキル(部下育成、計画や進捗の管理など)」が20.2%となった。「専門スキル」「社会人基礎力」に関心が集まる結果だった。
この調査を受けて、Future Finderメディア事業部長・佐藤裕康さんは次のように指摘する。
「『入社3年以内に習得したいスキル』については、専門スキル/社会人基礎力/コミュニケーション力の回答が4割台の結果となり、1つの会社に長く勤める終身雇用の考え方が薄まりつつある中で、入社3年以内に汎用性や専門性の高いスキルや知識を身に付けたいという考えが見受けられました。
企業は、若手社員に対し、OJTや研修で基本的なビジネスマナーなどの社会人基礎力やコミュニケーション力を磨く機会を与えつつ、専門スキルを身に付けられる業務を任せたり、個々の社員が求めるスキル取得に応えるための研修や学習の機会を充実させたりすることが、求められていると言えます」
なお、今回の調査は2023年12月12日~2024年1月30日、Webアンケートで実施した。同社のサービス「Future Finder」登録した2025年卒学生が対象。回答者数は119人。