建設業界に改善してほしいこと 3位「古い慣習の改廃」、2位「長時間労働の是正」、1位「給与水準のアップ」
続いて、対象者1000人に「建設業界で改善してほしいこと」(複数回答)を聞いてみると(図2)、1位は「給与水準のアップ(571人、57.1%)」、2位は「長時間労働(休日取得日数・早出・残業)の是正(495人、49.5%)」、3位は「古い慣習の改廃(327人、32.7%)」。
そして、4位「事故のない安心・安全なフロー(319人、31.9%)」、5位「デジタルツールを駆使した業務効率化(255人、25.5%)」という結果になった。
調査結果によると、ほぼ全業務において「給与水準のアップ」と「長時間労働(休日取得日数、早出、残業)の是正」がほかの項目よりも比率が高く、「デジタルツールを駆使した業務効率化」や「データを活用した情報共有」への期待は低い結果になった。
また、全体と中小企業、大手企業という事業規模別(図3)での結果によると、中小企業(n=711)では1位は「給与水準のアップ」が52.9%で他を引き離して高くなった。
一方、大手企業では1位は「長時間労働(休日取得日数・早出・残業)の是正(51.2%)」、2位は「給与水準のアップ(50.2%)」、3位は「デジタルツールを駆使した業務効率化(33.2%)」と順位に入れ替わりがみられた。
同社ではポイントとして、「年代別にみると、『デジタルツールを駆使した業務効率化』について、他の年代に比べて30代で改善を望む比率が高かった点に注目したい」とコメントした。