就活中の不採用メール、通称、お祈りメール。学生たちはどう思っている?
ダイレクトリクルーティングサービス「ABABA」を展開するABABAは、就活経験のある2024年度卒業予定の学生300人を対象に、志望度の高い企業から不採用通知(お祈りメール)を受け取った時の感情に関する調査を実施。2024年3月1日、その調査結果を発表した。
不採用が伝えられた際の連絡手段 96.6%は「メール」
調査ではまず、「志望度の高い企業の最終面接に進んだことはあるか」を質問したところ、94%が「ある」、6%が「ない」という結果に。
つづいて、「志望度の高い企業を受けて不採用となったことはあるか」という質問には、89.3%が「ある」、10.7%が「ない」だった。
では、不採用が伝えられた際の連絡手段は――。96.6%と圧倒的に多いのが「メール」。一方で「電話」は4.1%、「その他」4.1%。
こうした不採用の伝え方に対して「どのような感想をもったか」を聞くと、83%は「形式的で冷たい印象を受けた」とネガティブな印象。残りの17%は「心のこもった暖かな印象を受けた」と答えている。
学生たちからは、こんな声が――。
●「冷たい」と感じた学生
「長期間待たされた挙句、形式的なメールで不採用を伝えられて腹が立った」
「形式的なメールだけで、なぜ落とされたのか理由が分からなかった」
「メールに名前の記載がなく、一斉配信されたものだと思うと悲しかった」
●「温かい」と感じた学生
「落ちたのは残念だが、人事が個別に応援メッセージをくれて励ましてくれた」
「メールの中に、いつか一緒に働きたいという一文を見つけて感動した」
「私が面接で話した内容が書かれていて、覚えていてくれたことが嬉しかった」
不採用通知を受けた「会社を嫌いになった」85%
調査では「不採用通知を受けた会社に対してどのような感情が生まれたか」について聞いたところ、85%は「会社を嫌いになった」、10%が「好きになった」、5%が「その他」の順。
学生たちからは、こんな声が――。
●「嫌いになった」学生
「落ちたことがショックすぎて、嫌いになるしかない」
「本命企業のお祈りメールはもう2度と開くことができない」
●「好きになった」学生
「結果的に落ちたけど、選考で出会った面接官がみんないい人だったから今も好き」
「とても悔しいけど、自分の力不足だからしょうがないと思う」
また、「不採用通知を受けた会社の製品・サービスに対してどのような思いが生まれたか」を聞くと、43%が「その企業の製品やサービスを今後使わない」、23%が「その企業の製品やサービスを周りにおすすめしない」と回答するなど、企業に対するネガティブな感情はあわせて66%を占める結果となった。
この調査は2024年1月31日~2月9日、ABABAに登録している2024年卒業予定の就活生の300人を対象に、インターネットでおこなわれた。