上司が部下に忖度した経験「ある」が91.4%に
また、現在部下がいると回答した162人に「部下への忖度経験」(図4)を聞くと、「とてもある」が17.9%、「ある」が34.6%、「どちらかといえばある」が38.9%となり、合わせた「ある派」は91.4%で9割にも上った。
さらに、「具体的な忖度の内容」を質問すると、「トラブルやミスが起きたとき」が60.1%、「業務の優先順位や量の変更があるとき」が45.9%、「チームの雰囲気が良くないとき」が39.9%の3つが上位となった。
以下、「フィードバックをするとき」が37.2%、「リモートワークをするとき」が20.3%、「給与や昇進の話をするとき」が18.9%という結果になった。
これに対して、部下側はどうか。現在上司がいると回答した487人に、上司への忖度経験を聞くと(図5)、「ある派」(とてもある:11.7%、ある:29.3%、どちらかといえばある:30.8%の合計)は71.8%で過半数を占めた。
部下である277人には、具体的な場面を聞くと(図5)、「気に入られるために同調をしておく」が58.1%、「衝突しないよう自分の意見を控える」が48.0%、「自身の評価を下げないため批判的意見は避ける」が45.8%で上位3つの回答になった。