なにかと話題になりやすい、職場恋愛――。実際ところは、「同僚からのねたみ」や「仕事とプライベートを分ける必要がある」など大変さがあるようだ。
ビズヒッツが職場恋愛経験のある男女1000人を対象に口コミアンケートを実施したところ、職場恋愛をしている20代は72%となった。また、職場恋愛で大変だったことには周囲に「バレないようにする」、「公私を分けた態度をとる」、「ケンカ中」などの声が上がった。
また、職場恋愛を続けるコツには「オン・オフを分ける」が425人、「バレないようにする/公表しない」が239人、「周囲に関係を打ち明ける」が91人という結果になった。2024年2月28日の発表。
社内恋愛をした年齢、20代が7割で最多に
この調査は全国の働いている男女1000人(男性:274人、女性724人)を対象に2019年12月にインターネットによる任意回答をお願いしたもの。
調査結果によると、「職場恋愛の経験がある」に「はい」と答えた人は61%、「いいえ」と答えた人は39%という結果になった。(図1)
「職場恋愛をした年齢」について質問すると、20代が72%、30代が14%、10代が10%、40代が2%、50代が2%という結果が得られた(図2)。
同社は「最近は若者の恋愛離れが深刻と言われていますが、全体の年代で見るとまだまだ20代の恋愛は多いようです。また、20代は30代以上に比べて既婚者の割合が少ないことも、職場恋愛が多い理由の一つと言えるでしょう」とコメントした。
内恋愛、 相手は「上司、先輩、雇用主」と「同僚や同期」
次に、職場恋愛の対象について質問すると、「上司や先輩、雇用主」は212人となった。次いで、僅差で「同僚や同期」が203人で、大きく離れて「部下や後輩」が81人、「別の部署の人」が47人、「アルバイトや派遣先の社員」は36人となった(図3)。
続いて、「職場恋愛で大変だったことは?」と聞くと、「周囲にバレないようにする」が387人で最多になった。次いで「公私を分けた態度をとる」が77人、「ケンカ中」が31人となった(図5)。
「周囲にバレないようにする」と答えた人の声を見ると、
・職場の同僚や生徒、保護者にバレないようにするのが大変だった(20代 女性 教師)
・仕事帰りに彼の家へ行く時は、一旦職場の人と一緒に帰り、自分の家の方向から遠回りして彼の家に行っていた(20代 女性 ホテルのフロント)
・バレたらどちらかが異動になってしまう職場だった(20代 女性 金融窓口)
などが上がった。
職場恋愛をうまく続けるコツは?
また、「職場恋愛を続けるコツは?」と質問すると、「オン・オフを分ける」が425人、「バレないようにする/公表しない」が239人、「周囲に関係を打ち明ける」が91人、「互いを尊重し思いやる」が51人となった(図5)。
それぞれのコメントを見ていこう。
●1位「オン・オフを分ける」
・仕事はきちんとやってプライベートは持ち込まない。周囲に気を使わせないのが大切(20代 女性 販売員)
(ビズヒッツのコメント)「職場では他の人と同じように自然に接する、仕事をおろそかにしない、喧嘩をしていても態度に出さないことがうまく続けるコツとの声が多く聞かれました。イチャイチャしたり、喧嘩後のギスギスした雰囲気を引きずったりすると、不快に思われたり、気を使わせたりして反感をかってしまうからですね」
●2位「バレないようにする/交際していることを公表しない」
・結婚するまではなるべく隠しておいた方が、仕事もしやすいし長続きする(20代 女性 看護師)
・バレないようにするのはストレスに感じることもあったが、プライベートの時は職場で見られない一面を見ることもできて楽しかった(20代 女性 美容関係)
なお、周囲に関係を打ち明けることにについて、同社は、「職場の環境にもよりますが、思い切ってオープンにした方がラクになることもあります。コソコソしたり嘘をついたりする必要がなくなるからですね。ただし、オン・オフを分けることが大前提です」としている。