自分に自信がなく、目標を設定したくないと言ってきた部下...どう関わる?【リーダーの「コミュ力」vol.5前編】

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行動の目的を理解する

   今回のシチュエーションの例でいうと、「失敗したくない」「苦しい思いをしたくない」「人と比べて自分のダメなところを見るのが嫌」などが考えられると思います。

   そのような目的を満たそうとしている部下に対して、目標設定をすることの大事さを説く......これは、果たしてモチベーションにつながっていくでしょうか。「丸めこまれてしまったな」、「言葉では理解できるけど、モチベーションにはつながらない」と思う部下の方が多いのではないでしょうか。

   また、仮に目標を下げて安心させたとします。しかし、下げた目標を達成した部下はすなおに喜べるでしょうか。もともと設定していた目標を諦めたという気持ちから、「やったー!」という喜びだったり、仕事のやりがいにはつながらないのではないでしょうか。

   では、部下の行動の目的を理解したうえで、上司としてどのように関わっていけばよいでしょうか。私からオススメしたいのは、部下の理想像を明確にして、一緒に目標設定をすることです。具体的な例を<自分に自信がなく、目標を設定したくないと言ってきた部下...どう関わる?【リーダーの「コミュ力」vol.5後編】>でお伝えいたします。(橋本拓也)


【プロフィール】
橋本 拓也(はしもと・たくや)
アチーブメント株式会社 取締役営業本部長

2006年アチーブメント株式会社に入社。新規事業として家庭教師派遣事業を立ち上げたのち、医師・弁護士・会計士などの専門職業人、経営者やセールスパーソン等の目的・目標達成の支援を行うパーソナルコンサルタントとして活躍。2017年同部門の東日本エリア担当マネジャーを経て、2021年執行役員、2022年取締役に就任した。100名以上のメンバーマネジメントに携わる傍らで、『頂点への道』講座 アチーブメントテクノロジーコース・ダイナミックコースのメイン講師を担う。これまで各種研修で担当してきた受講生の数は2万名を超える。

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