自分に自信がなく、目標を設定したくないと言ってきた部下...どう関わる?【リーダーの「コミュ力」vol.5前編】

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   みなさん、こんにちは。今回は、自分に自信がなく、目標を設定したくないと言ってきた部下とどう関わるか、というテーマでお話していこうと思います。

   今回は次のシチュエーションを想定して、上司としてどのような考え方をもち、部下と関わっていけばよいのか考えていきましょう。

目標設定を避けるのは、自信がないだけ?

【シチュエーション】
 入社1年目の営業部門の部下Eさんは、真面目で内気なタイプだ。ガツガツ営業をかける方ではないが、商品に対する知識は同期の誰よりも深い。
 ある日、次月の営業目標を立てる際に、Eさんは上司のAさんに、「目標達成しそうにないので、設定したくないんです...」と相談を持ちかけてきた。なぜそう思うのか確認すると、毎回頑張って高めに目標を設定しているが、ずっと未達で自信を持てなくなり苦しくなったと言う。
 そこで上司のAさんは、Eさんに対してどのように声をかけたらいいのかわからなくなり、「目標設定をするのはな...」と、目標を設定することの大事さを説明した。
 ところが、Eさんは「わかりました...」とますますシュンとしてしまった。

   いかがでしたか。みなさんのまわりには、何かと理由をつけて目標設定を避けようとする部下はいますか。正直、言い訳しているように聞こえてしまったり、もう少し辛抱強く頑張って欲しいと思ったりする方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

   では、みなさんに質問です。そもそも、なぜ部下は目標設定を避けようとしているのでしょうか。

   自信がない。楽をしようとしている。仕事に対するモチベーションが低い。そのようなことを思われる方もいると思います。

   実は、人の行動には目的があります。選択理論心理学では、人は内側にある願望を満たすために、行動を選択しているといっています。つまり、部下が「目標設定を避ける」という行動を選択しようとするのは、何かの目的を満たすためなのです。

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