みなさん、こんにちは。今回は、会社のルールよりも「こっちの方が効率的」だと文句を言ってきた部下とどう関わるか、というテーマでお話していこうと思います。
今回は次のようなシチュエーションを想定して、上司としてどのような考え方をもち、部下にフィードバックすればよいのか考えていきましょう。
文句を言ってくる部下はわがままなのか?
以下のようなシチュエーションで考えてみましょう。
【シチュエーション】
入社2年目で営業部門の部下Dくんは、仕事を覚えてきて、意欲的に働いている。最近は仕事の効率化を果たそうと、試行錯誤している様子だ。しかし、時間のかかるタスクを後回しにしがちで、それが上司Aさんの悩みの種だ。
ある日、部下Dくんが上司Aさんに、「会社のルールって非効率ですよね。絶対に自分の考えたやり方の方が効率的だと思うんです。これだと、どんどん時代に取り残されますよ」と会社の営業部門のルールに対して文句を言ってきた。その言い方には棘があり、どこか挑戦的だ。
上司のAさんはDくんに対して、「いいから、やることやってから言えよ!」と思ってしまった。
みなさんのまわりには、業務上のルールや仕事のやり方などに対して、文句をいってくる部下はいますか。なかには今回のケースのように、「文句ばかりいってないで仕事しろよ」と思う方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
みなさんは、今回のシチュエーションに登場する部下Dくんに対して、どんな感情が湧きましたか。
タスクを後回しにしがちなうえに、やり方に文句を言ってくる姿に、「わがままだ」「なまいきだ」と、つい思ってしまった方もいるのではないでしょうか。
実は、こうしたケースで大切なのは、まずマネジャーがこうした部下を「問題児にしない」ことなんです。