輸入小麦の売り渡し価格、10月から約10%引き下げ...昭和産業も製品を値下げ、それでも最終増益見通しに好感
ただ、足元で原料価格が下がっており、これに伴い、政府は製粉会社に売り渡す輸入小麦の価格を2023年10月から3年ぶりに引き下げた。引き下げ幅は約10%。
これにあわせて24年1月10日納品分から、昭和産業は業務用小麦粉を値下げすると発表している。昭和産業が業務用小麦を値下げするのも3年ぶり。値下げは家庭用小麦粉にも及ぶ見通しだ。
しかし、昭和産業が24年からの値下げを発表したのは10月13日で、通期利益の上方修正発表は1か月近く後の11月10日。
当然ながら上方修正は値下げの影響を踏まえたもので、その影響を見込んでも最終増益に転じることを歓迎した投資家の買いを集めた。(ジャーナリスト 済田経夫)