営業利益、3四半期の進捗率80.2%...通期見通しは「いずれ上方修正」の期待
業績は好調だが、売上収益や各利益の通期予想は据え置いた。といっても、営業利益の通期予想に対する進捗率は80.2%に達しており、「いずれ上方修正する」との期待感も投資家の買い意欲を支えている。
SMBC日興証券が11月15日に配信したリポートは、決算内容について「受注、利益両面で想定よりも堅調でポジティブ」と評価した。
とくに7~9月期の営業利益が、前年同期比49.8%増と大きく伸びた点に着目。「通常、4Q(10~12月期)は利益が高水準となるタイミングであり、会社通期計画は保守的な印象」と指摘した。
懸念される半導体関連の精密・電子事業についても「7~9月期を見れば受注高は前年同期を上回っている。2024年12月期において減益幅が大きくなるリスクが小さくなった印象」と記して、底入れへの期待感を示した。(ジャーナリスト 済田経夫)