「他のやらぬことをやる」 世界に先駆けた量産EVだが、市場リードに至らぬ現状
トヨタ自動車の創業は1937年で、今年で86年。ライバルの日産が4年早い創業だったことになる。
90周年を迎えた日産はファンに向け、「あなたにワクワクを届けたい。革新的な方法で、時に驚くべきやり方で、他のやらぬことをやる」とコメントしている。
近年では日産リーフ、サクラ、アリアの電気自動車(EV)がこれに該当しそうだが、世界に先駆け量産EVを投入しながら市場をリードするまでには至っていない。
EVの経験は長く、最新のアリアとサクラは「社運をかけたモデル」(内田誠社長兼最高経営責任者)のはずなのに、テスラやBYDの後塵を拝するのはなぜか。
100周年に向け、次の10年をどうするのか。日産の真価が問われる節目の90年ともいえる。(ジャーナリスト 岩城諒)