ビジネスパーソンにとって30代、40代は、上司もいて、部下もいて、あるいは周囲の活躍も気になって...という悩み多き世代ではないでしょうか。
当コラム「その仕事の悩み、こんなふうに考えてみよう。」では、キャリアや生活にまつわる悩みに、組織や人材開発、コーチングに詳しい「ひろ子ママ」が、アドバイスやエールをお送りしていきます。
◆きょうのお悩み
きょうはGさんが、こんな疑問を抱えていらっしゃいました。「終わっていない仕事を片付けたり、次の週の準備をしたりと、休日に仕事をすることがあります。『やらないといけない』と思っていても、家にいてはなかなかはかどりません。そんな時、カフェに行くと、仕事がはかどるんですよね。図書館ではなくやっぱりカフェがいですね。どうしてなんだろう」
なぜカフェでは仕事がはかどるの?
カフェで仕事がはかどるのは「社会的促進」という心理効果がはたらくから。社会的促進とは、作業や課題に取り組んでいる時にそばに他者がいることで、パフォーマンスが上がり作業効率が高まるのです。
自宅だと一人でゴロゴロ過ごしてしまうけれど、カフェだとマンガやゲームも我慢して、真面目に仕事に取り組めたという人も多いでしょう。
カフェでは誰かしら他人がまわりに居ますよね。まわりに人の目があることで「恥ずかしいことはできない」と思い仕事に取りかかる、人間の心理の表れです。
ファミレスやフードコート、図書館などでも「社会的促進」は効果を発揮するそうです。ただ、図書館は眠くなってしまうので、私にはあまりむいていませんね。すべてのカフェが「仕事をはかどる場所」とはいえないので、はかどるカフェの特徴をまとめます。
仕事がはかどりやすいカフェの特徴
・Wi-Fiが使える
スマホのデザリングやポケットWi-Fiがなければ、カフェにある無料のWi-Fiは大助かりな設備です。ただ、誰でも無料で使えるWi-Fiはセキュリティが弱いことがあるため、情報の取り扱いには十二分に気をつけましょう。
・飲み物、食べ物がある
カフェは飲みながら、食べながらできることが、図書館との大きな違いで魅力でもあります。コーヒーは眠気覚ましにも有効ですよね。
・コンセントがある
コンセントの有無も、大事なポイントです。せっかく仕事へのエンジンがかかってきたところに、パソコンの電源が切れてしまったということはありませんか。長めにカフェにいたい時には、コンセントがあることは必須です。
・時間制限がない
最近、カフェで仕事をしている人も増えているため、時間制限を設けているカフェもあります。ケーキ食べ終えてそろそろ仕事しようかな、というタイミングで、終わりの時間が来てしまうことも。また、長時間いても店員さんに嫌な顔をされないようなお店であるかも大事なポイントです。
・適度な雑音がある
カフェではBGMが流れていたり、人の話し声がしたりと適度な雑音があります。私も自宅でも音楽を流している方が仕事がはかどりますが、適度な雑音には「創造的思考能力」を高める効果があるそうです。
パソコン置きっぱなしには気をつけて!
・オンライン会議は避けましょう
たまにカフェでオンライン会議をしている人もいますが、オンラインだといつもより声が大きくなる傾向があります。大きな声で「それまわりに聞こえていいの?」という話をしている人もいますよね。クライアント名や機密情報など大事な情報が漏れてしまうので、避けた方がいいでしょう。
・パソコンを置きっぱなしにして席をたたない
これは私も以前やっていたことですが、トイレに行く間、パソコンも財布も席に置いたまま席をたっていました(いまは、していません)。日本ならではの安全性かもしれないですが、まわりに知った人がいない空間なので、もしもの時のためにも持ち運んだ方が安心です。
・カフェの情報を事前に知っておく
仕事をすることが目的だった場合、どんなカフェでも仕事がはかどるわけではありません。さきほど挙げた「仕事がはかどりやすいカフェの特徴」にあったように、前もって情報を調べておくことで「当たり」のカフェを見つけやすいでしょう。
カフェで仕事がはかどるのは理にかなっています。Gさんもお気に入りのカフェ選びのポイントを意識しながらお気に入りを見つけてみましょう。(ひろ子ママ)