軽量コンパクトで振動少...だが、燃費の悪さからライバル社は開発ストップ
ピストンの往復運動ではなく、三角形のおにぎり型のローターが回転することで動力を生むロータリーエンジンは、マツダが1967年に「コスモスポーツ」に搭載して発売した。
海外では、現在のアウディの前身となる西ドイツ(当時)のNSUが1964年に世界初のロータリーエンジンの乗用車を発売していた。マツダはNSUなどから技術供与を受け、ロータリーエンジンの実用化に成功した。
当時、ロータリーエンジンは軽量・コンパクトで振動が少なく、ピストンを用いたレシプロエンジンを凌駕すると見られていた。
トヨタ自動車や日産自動車などライバルも研究開発を進めたが、燃費が悪かったことから1973年の石油ショックをきっかけに開発はストップ。結果的にマツダは世界で唯一、ロータリーエンジンを量産する稀有なメーカーとなった。