化粧品には「ストーリーを作れる」という情緒的な効果が存在する
――御社は「細胞培養」の技術を活用して、化粧品販売もなさっていますが、こちらについてもお教えください。
羽生氏 培養上清液を使った商品を展開しています。いわゆる、「幹細胞コスメ」ですね。幹細胞というのは、さまざまな細胞のもとになる細胞のことです。
――幹細胞でコスメとなると、アンチエイジング的な?
羽生氏 そうですね。弊社では、いわゆる「アンチエイジング化粧品」の原材料を提供しています。なお、化粧品に活用していただけると、「ストーリーを作れる」という情緒的なメリットを打ち出しやすいと思います。これを利用することで、ブランディングがしやすくなるでしょう。たとえば、「細胞培養」による環境負荷の軽減などは、お客様へのアピールになると思います。
――いいですね!
羽生氏 あとは、幹細胞からはさまざまな細胞を作れるので、「こういう効果を持つ原材料が欲しいな」と思うと、実際にそれを作れてしまうというのも弊社の強みです。余談ですが、幹細胞コスメは食品よりも重量単価が高くできるので、弊社としても事業の可能性の幅が広がります。