水処理の独自技術に強み 半導体生産に欠かせない「超純水」の製造装置で存在感
それではオルガノという会社についてみておこう。
プラント向けから小型水処理装置、水処理薬品など水処理関連を幅広く手がけるメーカーだ。半導体生産に欠かせない「超純水」の製造装置などを手がけることでも知られる。
創業は長野県諏訪市にて1946年、無熱蒸留水製造装置の開発を目的として「日本オルガノ商会」が設立された。現在は化学メーカーの東ソーが約44%を出資し連結子会社としている。
社長も東ソー出身者が務めている。従来から大株主だった東ソーが株を買い増して2001年に子会社になった。
水処理で独自技術を持つ強みはあるものの、PER(15.5倍)やPBR(2.5倍)がやや高く、なお上値を追い続けるかについては市場の見方が分かれている。(ジャーナリスト 済田経夫)