コンセプター坂井直樹が「ジャパンモビリティショー」に行ってみた! 100年に1度の「大変革期」に入った自動車産業 EV戦争、勝ち抜くのはどこか?

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三精テクノロジーズ、4足歩行の乗り物「SR-02」がすごい


写真左にあるのが、トヨタのスペースモビリティ(プロトタイプ)

   このほか、「未来の東京を体験できる」というコンセプトのプログラム「Tokyo Future Tour」には約200社、スタートアップが90社、その他約200社の自動車メーカーや部品メーカーが参加していた。

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三精テクノロジーズの「SR-02」

   その中から、私が関心をもった展示は宇宙、遥か上空、月面探索に関する展示だ。JAXAとトヨタが月面での有人探査活動に必要な有人与圧ローバとして開発している「ルナクルーザー」。

   そしてロボット分野では、三精テクノロジーズが手掛ける、4脚歩行ライドの新型プロトタイプ「SR-02」は、4足歩行により移動できる乗り物(ライド)だ。まるで手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」の人気エピソード「地上最大のロボット」を浦沢直樹がリメイクしたアニメ『PLUTO』を彷彿とさせる。

   アメリカのJoby Aviation社とトヨタ自動車との協業を2020年に発表し、世界的にも注目されている米国のJoby Aviationが手掛ける「ジョビー・アビエーション S4」eVTOL(電動垂直離着陸機)もユニークだ。高速で低騒音の空飛ぶタクシーサービス向けに開発されたものである。(坂井直樹)



【プロフィール】
坂井直樹(さかい・なおき)
Water Design 代表取締役
コンセプター

1947年、京都府生まれ。京都市立芸術大学入学後に渡米し、サンフランシスコで「TattooT-shirt」を手掛けてヒット。1973年、ウォータースタジオ社を立ち上げる。1987年、日産「Be-1」のプロデュースで注目を集める。日産「パオ」「ラシーン」、オリンパス「O-product」などのコンセプトデザインに関わってきた。元慶應義塾大学 SFC 教授、元成蹊大学客員教授。https://water-design.jp/

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