「ジャパンモビリティショー」商用車の展示は、ホンダに注目! 電池交換式「軽EV」&いすゞと共同開発の燃料電池「大型トラック」登場

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EV化が困難な大型トラック、本命は燃料電池車 トヨタ・日野陣営&ホンダ・いすゞ陣営、そろって出展でインパクト大

   他方、ホンダはいすゞと共同開発する燃料電池の大型トラック「GIGA FUEL CELL」を初めて公開する。

   乗用車で燃料電池車を市販した実績のあるホンダは2020年1月から、いすゞと燃料電池の大型トラックを共同開発する契約を結び、2027年の市販を目指している。

   高効率輸送(長距離走行・高積載量・短時間での燃料供給)が求められる大型トラックは、EV化が困難で燃料電池車が本命とみられている。

   ホンダといすゞが共同開発した燃料電池の大型トラックは、水素を満充填した場合の航続距離が800キロ以上という。これだけの航続距離があれば、ディーゼルエンジン車から不安なく燃料電池車に代替できるはずだ。残る課題は水素スタンドのインフラ整備と、車両コストの低減だろう。

   ホンダといすゞはモビリティショーの出展と時期を同じくして、この大型トラックを使った公道での実証実験に着手するという。

   ちなみに、燃料電池の大型トラックはトヨタ自動車と日野自動車も共同開発を進めており、今回のモビリティショーに「日野プロフィア Z FCV プロトタイプ」として出展する。こちらの航続距離は約600キロで、すでに公道で実証実験を行っている。目標とする市販時期などは明らかにしていない。

   トヨタ・日野陣営とホンダ・いすゞ陣営がそろって、モビリティショーに燃料電池の大型トラックを展示する意義は大きい。次世代の大型トラックは燃料電池車となるのは確実だろう。

   前者は日野ブース、後者はいすゞブースでの展示となる。地味ながら、いずれもモビリティショーの見どころになるのは間違いない。(ジャーナリスト 岩城諒)

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