安全性の問題には懸念 「盗難防止」宅配ボックス設置はまだ限定的 業者側も、荷物の破損を心配
置き配ポイントは2024年問題解決とまではいわないまでも、緩和の切り札になるのだろうか。
残念ながら、政府の置き配を普及させようという取り組みには疑問の声が多い。
大きな理由は、安全性の問題だ。
たとえば、置き配が広がっている米国では、玄関前に置かれた荷物が盗難にあう事案が後を絶たない。リスクが大きいため、置き配ではなく、勤め先や近所の友人宅に配送してもらうよう手配する人も多いとされる。
日本では最近、マンションや一軒家に宅配ボックスを設置することが増えている。宅配ボックスがあれば盗難のリスクは避けられるが、まだ設置は限定的だ。
また、「荷物が破損した場合の責任問題も心配だ」(業界関係者)との声もあり、置き配の普及が広く受け入れられるとはいえない状況だ。